初代黒咲りんの活動中に連載開始した公式漫画「バーチャルYouTuber黒咲りんをかまってにゃ！」について紹介します。
ただし、連載中に黒咲りんの魂交代（魂転生）が行われました。
（連載期間：2019年7月～2020年3月、魂交代：2019年9月10日）
連載期間が二代目活動時期にまたがるため、本サイトで取り上げるか迷いましたが、初代黒咲りんの活動時期に企画が立ち上がり、連載開始したことから、初代黒咲りんの功績によるところが大きいと判断し、取り上げることにしました。
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目次
概要
タイトル：バーチャルYouTuber黒咲りんをかまってにゃ！
漫画：みなもと悠
協力・監修：バーチャルYouTuber黒咲りん
媒体１：月刊少年チャンピオン（秋田書店） 各電子書籍サイトで雑誌購読可能
媒体２：日刊月チャン（秋田書店） 無料で読めるWEB漫画
月刊少年チャンピオン版：
2019年7月5日発売の2019年8月号から連載開始。
毎号8ページずつ物語が掲載されていた。
9ヶ月続き、2020年3月6日発売の2020年4月号掲載の第9話をもって終了。
2019年7月8日掲載開始。
毎月第二週目の月曜日から一週間、毎日1ページずつ、月刊少年チャンピオンとは
別の物語を掲載。
9ヶ月続き、2020年3月に第9話をもって終了。
日刊月チャン版の説明文：
「今日は何の日？」をテーマにちょっとためになる
短い雑学動画を毎日配信する16歳の女子高生
バーチャルYouTuber・くろりんの日常を漫画化！！
全体的な評価
可愛いほのぼの系のギャグ漫画。
初代黒咲りんの特徴や性格を反映し、さらに可愛さを引き立てるような話の作り方になっている。
作者の力量により、絵も初代黒咲りんの可愛さがよく表現されている。
（筆者個人の感想です）
問題点
魂交代と言うタブーを描いている。
便宜的に使われている表現である「VTuberの魂」の交代というより、人物そのものが入れ替わっており、倫理的禁忌に触れている印象が際立ってしまっている。
これ以降、何事もなかったように話が進むので、逆に世界の「作り物感」が付きまとってしまう。
（筆者個人の感想です）
魂交代に伴うキャラクターの乖離と連載終了の因果関係の考察
黒咲りんは、魂が交代し、二代目が活動開始してから、次第に方向性が性的になっていきました。
しかし、漫画は初代を反映した、とても可愛らしい純粋な女の子であることから、二代目黒咲りん本人と漫画の黒咲りんのキャラクターの乖離が大きくなりました。
二代目が性的な活動をするにあたって、漫画の存在が邪魔になるので、漫画を終了させたと見るのが自然だと考えられます。
あるいは、二代目は最初から性的な活動を考えていたが、漫画と整合性が取れないことから、連載がキリの良い話数になって終了するまで性的な活動を抑えていたのかもしれません。
（漫画終了の理由を断定するものではありません。これら以外の理由がある可能性もあります。魂交代のあと読者が離れた、採算が取れなかった等々）
キャラクターの乖離については、漫画の説明文からして既に顕著です。
「雑学動画を毎日配信する」という記述に関し、2020年10月時点で、二代目は毎日配信していない（注１）
「16歳の女子高生」という記述は、二代目の性的な活動の障害となる設定である。
そもそも「バーチャルYouTuber」というカテゴリーからも外れつつある。「二代目との相違点」参照。
連載3回にして原作のキャラ設定が大きく変わり、振り回されて終了させられたのだとしたら漫画家さんもたまったものではないですね。
初代の引退・魂交代が運営の都合で進められた可能性については別ページで述べています。
注記１：
漫画の連載終了が2020年3月。
連載終了までは何の日動画を毎日投稿していたが、
2020年6月・7月は各6本、8月は4本、9月に至っては1本しか投稿していない。
漫画の設定が、活動の変更に邪魔だった可能性がうかがえる。
月刊少年チャンピオン版の各話概要
第1話「くろりん×7月の冒険」（2019年8月号）（2019年7月5日発売）
7月の記念日を探して冒険する話。
感情豊かでいろいろな表情の黒咲りんが見られる。
第2話「くろりん×海のおとぎ話」（2019年9月号）（2019年8月6日発売）
妹の黒咲ぴのが初登場。
二人で海に遊びに来た話。
おとぎ話風な非日常の体験をする。
第3話「くろりん×とっておきの記念日！」（2019年10月号）（2019年9月6日発売）
クラスメイトの友達3人が登場する。
9月6日の記念日と黒咲りんの誕生日に関する話。
黒咲りんの衣装が学校の制服であることがはっきりと描かれている。
第4話「くろりん×アイス大作戦！」（2019年11月号）（2019年10月4日発売）
黒咲ぴのとアイス食べ放題に行く話。
ただし、この第4話の雑誌発売時点は、黒咲りんの魂は二代目に交代している。
しかしスイカバーが好きなのは初代黒咲りんの特徴である。
余談だが、第3話までは漫画以外に1ページ、黒咲りんのプロフィールや宣伝が入っていたが、この4話からは無くなっている。
（経費削減？二代目が最初から漫画を重視していないか、すでに終了を考えていた可能性あり）
第5話「くろりん×くろりん！？」（2019年12月号）（2019年11月6日発売）
黒咲りんの偽物がチャンネルを乗っ取りにくる話。
魂交代の真相のメタファーや抗議の意思であると見るのは勘繰り過ぎか？
第6話「くろりん×クリスマスのおくりもの」（2020年1月号）（2019年12月6日発売）
サンタの代わりにプレゼントを配る話。
「クリスマスのおくりもの」という歌がモチーフになっているが、この歌は初代黒咲りんのオリジナルソングである。
クリスマスのおくりものについては「初代黒咲りんの歌」参照。
第7話「くろりん×初夢大作戦！！」（2020年2月号）（2020年1月6日発売）
良い初夢を見るために奮闘する話。
サメしゃんが好きなのは初代黒咲りんである。
ポケモンカードが好きなのは二代目である。
第8話「くろりん×【閲覧注意】！？」（2020年3月号）（2020年2月6日発売）
ひとりかくれんぼという都市伝説を実行する話。
都市伝説やプリンが好きなのは二代目である。
第9話「くろりん×くろりんのねこ耳」（2020年4月号）（2020年3月6日発売）
最終回。
ねこ耳に対する想いが語られる。
魂の交代があったことも暗に表現されている。
魂転生の儀におけるやり取りの要素が含まれるが、ねこ耳が黒咲りんの魂であるという言葉には違和感がある。
（「魂」が、大事な物、と言う意味ならよいが、本来の意味の「魂」は交代してしまっている）
魂交代を、魂転生の儀や漫画と言った創作物の中で美化しているが、魂交代の真相は未だに闇の中である。
魂交代に関する考察は別のページでも触れていきます。
日刊月チャン版の各話概要
1話
（初代）黒咲りんの紹介で構成されている。
2話
妹の黒咲ぴのが初登場。
家族構成が判明する。
ツクール系で兄が作ったゲームをプレイし、黒咲りんに対する兄目線の評価が見られる。
3話
記念日に因んだ、料理、かいわれ大根についての話。
雑学も交えつつ、黒咲りんの純粋さが表れている話となっている。
特別編
なぜか魂交代について漫画で描いており、非常に無理のある不自然な話になっている。
これ以降、キャラクターとしてどっちつかずとなってしまう。
4話
八極拳の話。
サメしゃんのぬいぐるみで喜ぶのは初代黒咲りんの特徴である。
5話
ちくわちゃんが遊びにくる話。
ちくわちゃんと仲がいいのも、ライブをしたり二人のオリジナル曲があるのも初代黒咲りんのことである。
ホラーゲーム実況生放送で怪奇現象が起きたのも、初代黒咲りんとの出来事である。
初代黒咲りんとちくわちゃんとの関係については「VTuber「ちくわ」との関係について」参照。
ちくわちゃんとのコラボは「初代黒咲りん基本情報まとめ」参照。
二人のオリジナル曲（きまぐれにゃんだふるらいふ）については「初代黒咲りんの歌」参照。
6話
黒咲ぴのが恋（？）をする話。
7話
響木アオちゃんと遊ぶ話。
掲載月の1月は、響木アオの誕生日（1月8日）がある月。
響木アオと仲がいいのも、動画で共演したのも初代黒咲りんである。
ちなみに、1年前の誕生日には、初代黒咲りんから響木アオにお祝いのイラストを送っている。
響木アオとのコラボは「初代黒咲りん基本情報まとめ」参照。
お祝いイラストについては「初代黒咲りんによるイラスト」参照。
8話
チョコをテーマに企画を考える話。
プリンになんでもトッピングしていたのは二代目である。
9話
最終話。
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